一体感を生み出すために

当店は新鮮な食材を切ってそのまま握ることはほとんどしません。
塩締め、酢締め、昆布締め、煮る、炙る、蒸す、寝かせる(熟成)などあらゆる手を施し、時間をかけることで引き出される旨味に着目して寿司を握っております。
それらの手間ひまの全てはタネとシャリの一体感を生み出すためであり、二つの食材が融合し寿司という一つの料理に生まれ変わります。
江戸前の技術と遊び心

このようにタネに対して仕事を施したものを一般的に江戸前寿司と呼ばれていますが、当初保存目的で行っていた仕事が200年経った今でも受け継がれているのは、その食べ方が理にかなっており、そして単純に美味しいからなのだと思います。
寿司を旨く食べるための英知が江戸前寿司には詰め込まれています。
その江戸前の技術を基礎とし、そこに遊び心を加えることで鮨しののめの寿司を表現していきたいと思っております。